最近、とある情報処理システムの端末内データを外に取り出す必要がありました。その情報処理システムの端末はWindows XPで動いています。しかし、おそらく、権限が著しく制限されたユーザーとしてログインさせられており、ツールバーの項目がばっさりカットされています。コントロールパネルもエクスプローラーも表には出ていません。それぞれ、コマンドプロンプトからcontrol.exe、explorer.exeと入力すれば起動しますが、アクセスできるのは、エンドユーザー用の(Cドライブ以外の)とあるフォルダだけです。このフォルダにエンドユーザーが、エクセルデータなどのいくつかのデータを置いていますが、 多分印刷しかできないでしょう。 データを外に取り出す手段が全くないのです。ご丁寧にデバイスマネージャーでCD-ROMドライブまで使用不能に設定されていました。(レジストリをいじってCD-ROM自動起動をoffにする方が良かったのでは?どうせアクセスできないんだし。)最初、Knoppix3.7というCD-ROMから起動するLinux OSを使用することを考えました。しかし、自宅のデスクトップPCで起動したところ、USBフラッシュメモリをうまく認識できませんでした。(マウント、という概念は昔Macで聞いたことがありましたが、Unix系OSでもこれが常識のようです。Windowsの自動マウントの世界になれた軟弱な僕にとって、かなりハードルの高いOSみたいです。正直まだ良く理解できていません。いつか別の機会にトライしてみます。)一応、同じKnoppix3.7の起動CDを、例の端末で使ってみました。しかし、起動せず、途中でハングアップしてしまいました。どうもうまくハードウェアを認識できないようでした。そこで、次にオリジナルのWindows XP CD-ROMから、CDだけで起動するWindows XP(これを「BART-PE CD」と呼びます。)を作れることで有名な、PE-Builderというフリーソフトを試してみました。自宅の自分用デスクトップPCのCD-ROMドライブにオリジナルのWindows XP ProのCD-ROMを入れて、PE-Builderを起動すると、HDD内にisoファイルが作られます。このisoファイルをCD書き込みソフト(WinCDR8.5を使用)でCD-Rに書き込みます。これでBART-PE CDができあがります。まず自宅デスクトップPCで試行してみました。最初USBフラッシュメモリを起動後に刺したので、認識されませんでした。次に最初からUSBフラッシュメモリを刺しておくとうまく認識されました。さて、いよいよ本番です。例の端末にBART-PE CDを入れて再起動してみました。(もちろんUSBフラッシュメモリはあらかじめ刺してあります。)今度はうまくBART-PEが起動しました。USBフラッシュメモリもユーザー用のフォルダも認識できてアクセスもできます。しかし、BART-PEに標準でついているファイルマネージャー(A43 File Management Utilityという名前です。)が曲者でした。デスクトップの左下にWindowsでいうと「スタート」ボタンに相当する「GO」ボタンがあります。GOボタン→Programs→A43 File Management Utilityを起動します。警告メッセージが4つくらい出ますが、OKボタンで閉じます。すると、うまくA43 File Management Utilityが起動し、ローカルディスクとUSBフラッシュメモリが認識されています。後は、エクスプローラーを扱う要領でファイルをドラッグ&ドロップすることによって、目的のデータをコピーできました。問題はこのファイルマネージャーが大変不安定なことです。ちょっと大きな容量のデータをコピーしようとすると 、容易にハングアップしてしまいます。最初はその度に再起動していました。しかし、やがて、このファイルマネージャーが完全なマルチタスクで複数同時に開くことがわかり、2個目、3個目のA43 File Management Utilityを起動することによって、うまく作業できました。それと、フラッシュメモリ内にもともとデータがあって追記を行おうとすると、ハングアップして、フラッシュメモリのデータが壊れてしまうという現象が見られました。1回抜いて、再びUSB端子に刺し、フォーマットすると、また使えました。ところが、これを3〜4回繰り返したところ、USBフラッシュメモリが壊れてしまいました。中のデータは読めるのですが、書き込みができまくなり、再フォーマットも不能になりました。おそらく、強制的に抜き差しを繰り返していて、物理的なダメージを受けたようです。1GBのタイプを使っていたので、手痛い出費になりました。これからは、同じ操作を行うときに、32MBとか64MBの安価なフラッシュメモリを使おうと思います。皆さんも気をつけて下さいね。というか、このような行為は基幹システムを破壊する可能性があるので、原則として止めた方が無難ですね。
しかし、Windowsが壊れて起動しなくなったPCの中のデータをレスキューするという目的で用いるなら、これ以上のツールはないでしょう。僕は試していませんが、BART-PEだけでLAN接続も可能みたいで、USBフラッシュメモリなんかなくても何とかなるかもしれません。
同じ意味でKnoppixやLindows(今はLinspireですか?)などのCDから起動するUNIX系OSも最強のツールだと思います。 今後トライしていきたいと思っています。