2005年8月4日、アメリカで一世を風靡したアップルのi-Tune、Music Storeが日本に上陸しました。アメリカでは1曲99セント、アルバム9.99ドルという衝撃的に安い価格で、好きな曲をダウンロードできるということで、事実上の楽曲ダウンロード販売の業界標準となりました。しかし、日本のレコード会社は安価に曲をダウンロード販売することに抵抗し、結局、ほとんどの邦楽が1曲200円、古い邦楽や洋楽が1曲150円となったことはご存じのとおりです。この価格は、今まで世界一高い価格設定だったイギリスの160円を越える価格設定です。詳しくは次のサイトをご覧下さい。 http://zib.sakura.ne.jp/archives/2005/07/itunes_music_st_1.html しかも、ダウンロードできるのは圧縮したファイルで、音質はCDに比べてかなり落ちるようです。音質は落ちても、アップルのMusic Storeで購入したデータは、CD-Rに焼いた後、再度mp3フォーマットでi-Tuneにインポートすることで、プロテクトのかかっていないmp3データとして(合法的に)持つことができます。アメリカやほかの国のユーザーは、こうやって自由に音楽をパソコンの外へ持ち出せるということで、価格と音質のバランスに納得したのだと思います。しかし、1曲200円にしてしまうと、音質の悪さに目をつぶれなくなります。
もっと恐ろしいことに、従来から日本にあった音楽配信サービス(Mora、SonyのBitmusicなど)は、音質面でi-Tuneとどっこいどっこいなのに、さらに高価で、しかも(合法的には)プロテクト がはずせないのです。(つまりCDに焼けない。)先日、楽天でもDRM(デジタル著作権管理)のかかった楽曲を1曲99円でダウンロードできるサービスを開始しました。しかし、注意書きに、「別のパソコンでは再生できません。」と書かれています。僕はこの価格でも購入意欲は全くおきませんでした。結局、現在の日本で何とか購入意欲をもてるのは、 アップルのMusic Storeだけみたいです。そういうわけで、僕はアップルのMusic Storeで結構買い物をしました。 ダウンロードした曲をCDに焼いて車で聴くことが多いです。(だってi-Podは持ってませんから。)
ダウンロード販売以外に、i-Tuneには市販の音楽CDからの音楽インポート機能があります。(これはリッピングそのものです。)(ただし、CCCDには使えません。)このとき、フォーマットは高音質(またはそれ以上の音質の)mp3フォーマットで取り込むことをおすすめします。 (それ以外のAACフォーマットなどは間違っても選んではいけません。)このフォーマットであれば、デジタルデータとして、バックアップがとれますし、別のパソコンで再生することも可能です 。また音楽CDに焼いたときの音質劣化も許せる範囲です。i-Tuneを使うと、たいていの音楽CDの情報をネット上から持ってきて、自動でCDタイトル、曲名、歌手名などをリストに登録してくれるので、とっても便利です。ただし、まだまだ邦楽の品揃えが不足しています。 荒井由実の曲はあるのに、松任谷由実の曲はないとか、CHAGE&ASKAはあるのに、サザンオールスターズ、吉田拓郎、山下達郎はないとか、です。
アップル上陸で、国内老舗の音楽ダウンロード販売は軒並み値下げされたと聞きます。でも同価格であっても、(または、たとえ低価格であっても)データの二次利用に対する制限がきつすぎるサービスには全く魅力がありません。アップルのシステムが日本標準となり、同業他社を駆逐してくれることを祈るばかりです。