第250夜:パワーポイントと動画プレゼンテーション

昔は学会や講演で動画を提示する方法としてはビデオしかありませんでした。しかし、最近ビデオを置いてある会場は少なく、替わってパソコン(以下PC)と液晶プロジェクターがセットされています。最近のPCは高性能ですので、動画を動かすのに困ることはありません。しかし、最近、頼まれて、古めのPCでパワーポイント上の動画を動かそうとした時、困ったことがありました。頼まれた事項は次のとおりです。720×480ピクセル、MPEG1形式(多分)、2分40秒くらいの長さの動画の最後の10秒程度をカットし、パワーポイントに貼り付けて欲しい、というものでした。この要求に対して次の3つの方法を試しました。(なお古めのPCとはPentium3 600Mhz、メモリ64MB、Windows98で動くノートパソコンでした。具体的には東芝のダイナブックSSでした。)

  1. Adobe Premierで読み込み、編集後、AVIファイル、MPEG2ファイルとして出力。

  2. Ulead DVD Movie Writer 3.5 SE(WinCDR8.5に同梱されているソフト)で編集し、MPEG2ファイルとして出力。

  3. WindowsXPにおまけで付いてくるWindowsムービーメーカーというソフトで上記のMPEGファイルを読み込む。シーン毎に自動的に分けてくれる。カットしたいシーンを削除し、最高画質、最大サイズの動画(おそらくMPEG4形式)で保存する。このとき、拡張子はWMVとなる。

作業自体は、先日入手したパナソニックのLet's Note CF-L2 で行いました。OSはXP-professionalを自分でインストールしています。すると、上記1,2で作成した動画はうまく動かないのです。正確に言うと、動くのですが、カクカクとしたぎこちない動きになったり、画質が明らかに劣化しました。どうも再エンコードをかけているようです。さらにAVIファイルをパワーポイントが動画として認識できないという現象もおこりました。これは、エンコードに採用するCodecが問題だったようです。Premierはコーデックをいろいろ選べるので、いろいろ試したところ、次のコーデックを使ってAVIファイル出力すると、パワーポイントで表示可能となりました。

パワーポイントで表示可能だったCodec

備考

Video for Windowsファイル形式

Premiereでは Microsoft AVIと表示されている。

Microsoft Video 1

 

Indio

 

しかし、上記のCodecで表示できても、動きが悪いことに変わりはありませんでした。僕の環境ではビデオカードの適切なドライバが入っていないのかもしれません。しかし、Dynabook SSはさらに古い機種ですので、安全のため、AVIファイル採用はあきらめました。結局、上記3の方法でうまく動きました。シーンを自動的に判断してくれ、シーンの削除、入れ替えなどが非常に簡単で直感的に行えます。さらに出力も非常に高速でした。(再エンコードを行っていないとは思えませんが。。。なぜでしょう。)できあがった動画の画質もほとんど劣化なしで、システムへの負荷も最も軽くなりました。いろいろと有料ソフトを使うよりも無料のOS標準ツールの方が良い結果だったというわけです。皆さんもパワーポイントで動画を表示する時は(Windows環境では)、XPのWindowsムービーメーカーを使って、WMV形式のファイルとして出力して、貼り付けることをお勧めします。もともと、このソフトは動画をメール添付したり、Web上に置くために使う目的で作られたらしく、画質を保ってファイルサイズを小さくすることが得意みたいです。自分の環境で動きが悪ければ、出力する動画の画質を少しずつ落としていけば、どこかでうまく表示できると思います。

追伸:僕のパワーポイントはXP(2002)です。これを使っていて、時にスライドのプレビューがうまく表示できないことがありました。デスクトップで右クリックし、画面のプロパティ→設定→詳細設定→トラブルシューティングでハードウェアアクセラレーターを左から2つめまで落とすと表示できました。どうもパワーポイントの画像表示機能って、XPのビデオ機能と相性が悪いようです。


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