第422夜:ビデオテープのデジタル化

去年の10月に引っ越したんですが、2階建ての一軒家からマンションに引っ越したので、すいぶん狭くなりました。 カセットテープ、ビデオテープ(VHS、β!)、ビデオデッキなども処分する必要がありました。 しかし、せっかくですから、デジタル化してから廃棄しようと思いました。 まずは、ビデオテープのデジタル化のお話をします。

思い起こせば、このコーナーを作ったばかりの頃、(第45〜60夜の頃です。)ビデオキャプチャーをテーマに取り上げていました。当時、ハードディスクの容量は小さく、MPEG圧縮した動画といえども編集や保存は大変でした。CPUパワーもとても非力でエンコーディングに一晩かかるなんてこともありました。しかし、今やハードディスクはテラバイトの時代です。MPEG圧縮した動画であれば、1つのハードディスクに、数百時間分保存することも可能 になりました。本当に隔世の感があります。

ところで、引っ越し直前まで僕が使っていたビデオキャプチャーデバイスは、デスクトップPCのPCI内蔵バスに刺すタイプの、「ELSA EX-VISION 1000TV」という製品でした。アナログTVチューナー内蔵タイプでしたから、アナログTV放送を受信させて、デスクトップPCにUSB接続した1.5TB-HDDの中に録画保存していました。ハードウェアエンコーディングデバイスでしたので、ストレスなく録画できていました。 しかし、世の中は地デジの時代になりました。 そこで、テレビ番組録画機としての「ELSA EX-VISION 1000TV」は引退させ、昔のビデオテープのデジタル化に使おうと思いました。 (テレビ録画用には、PCではなく、東芝の「RD-X9」を購入しましたが、これについては、また別の機会に書きます。)

ところが、「ELSA EX-VISION 1000TV」では、市販ビデオテープは録画できませんでした。 市販ビデオテープに入っているマクロビジョン信号(つまり、コピープロテクト信号)を検知して、録画が実行できないのです。 今まで、市販ビデオテープのキャプチャーをしたことがなかったので、気づきませんでした。 そこで、このデバイスの使用はあきらめて、「BUFFALO PC-SDVD/U2」という、USBに外付け接続するタイプのデバイスを買ってみました。 このデバイスは、「昔のビデオテープをデジタル化してレスキューする。」というのが売り文句でした。 しかし、「ELSA EX-VISION 1000TV」と同じ理由で、やっぱりキャプチャーできませんでした。

そこで、今度は、マクロビジョン信号をキャンセルできるキャプチャーデバイスを探すことにしました。 このようなポリシーの製品は、いくつか市場に出回っていましたが、僕が選んだのは、「アビカ PC接続型 画像安定装置 XSPEED F1 【スペシャル機能搭載】」という 、長い名前の製品でした。 「画像安定」というのが、「マクロビジョン信号キャンセル」を意味しているようです。 「XSPEED F1」には、動画編集ソフト「Ulead VideoStudio」が付属しているので、後はビデオデッキと、USB2.0の付いたパソコンがあれば、市販ビデオテープのキャプチャー 、編集、DVD-Rへの書き込みまで可能でした。 ただし、「Ulead VideoStudio」は使い勝手が今ひとつでした。 何しろ、キャプチャー中に、音をモニタリングできません。 画像はモニタリングできますが、きちんと音もキャプチャーできているのかどうか知る方法がありません。 そこで、設定をメモしておいて、短時間のキャプチャーを行い、再生してみました。 うまく音も動画も取り込みできる設定を記録してから、本番のキャプチャーを行いました。 MPEG2形式の動画としてキャプチャーされますが、ビットレートをいろいろ変化させて、DVD-R1枚に何分入るかチェックする必要もあります。 4000〜6000kbpsでキャプチャーすると、DVD-R1枚に60分入りません。 どうしても入れたいときは、ダブルレイヤーDVD-Rに焼くことになります。

今や、ビデオテープは消えゆくメディアで、DVD、ブルーレィに移行しようとしています。 そんな時代に、未だにコピープロテクトをかけて、アナログデータのデジタル化を阻止しようとしているのは奇異な感じです。 ELSAやBUFFALOのようなメジャーメーカーも、マクロビジョン信号キャンセル機能をつけてくれるような気概が欲しいところです。

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