第128夜:シマンテックpcAnywhere

先日(平成13年1月27日土曜日)に東京で第8回脳神経外科コンピューター研究会が開催されました。ここで発表したのですが、現在うちの医局では患者さんの退院サマリーデータベースをマイクロソフトのアクセスで作っています。(というか、僕が作ったのですが)パソコンを2つの部署に別々に設置し、互いのデータをリンクさせようと思いました。もちろんLANを構築すれば良いのですが、安価に、という上司のお言葉でしたので電話回線を利用することにしました。全く新規に電話回線を2つ引いてもらい、2台のパソコンのモデムとつなぎました。モデムは通常のV90規格のものです。回線は内線ではなく、0発信なしの外線電話です。回線使用料は医局持ちとしました。2台のパソコンに各々独立したデータベースファイルを置きました。そして電話回線を使って、1日に一回ファイルを互いにコピーします。仮にA.MDBというファイルがパソコンAに入っており、B.MDBというファイルがパソコンBに入っているとします。A.MDBを時々パソコンBに送り上書きコピーします。B.MDBをパソコンAに送り上書きコピーします。そしてそれぞれの部署で別の部署のデータを参照できるようにしました。ここで登場するのがシマンテック社のPC anywhere というソフトです。これは全く普通のスタンドアロンパソコンをあたかもサーバーのようにしてしまうソフトです。これをインストールしておくと、モデムと電話回線だけで自分のパソコンをサーバーのように振る舞わせることができます。最初はモデム経由ということで速度の問題があると思いました。常識的には30000〜40000bpsの速度しか得られないはずです。しかしこのソフトのすごいところは上書きコピーの際に、差分のみを送ることができるのです。しかも送信前に自動圧縮、受信後に自動解凍までできるので例えば3.9MBのデータベースファイルを送るのに2分くらいしかかからないのです。(ただし2回目以降のみ、最初の送信にはずいぶん時間がかかります。)これなら十分実用的です。低速回線を苦にしないすばらしい工夫です。ただしスクリプトを使った自動化がよくわからないので、今のところ手動でしかファイルアップデートできません。もう少し研究してみるつもりです。


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