ひさしぶりに、高倍率ズームタイプのコンパクトデジカメを購入しました。以前、同じジャンルの製品を2台所有したことがあります。1台目は、オリンパスの「C-700 ULTRA ZOOM」(以下C-700)という機種でした。これは、僕が初めて購入したデジカメで、平成13年(2001年)8月のことでした。(このコーナーの第149夜で紹介しています。)実は、このオリンパス製デジカメ 、まだ所有しており、ちょっと並べて比較してみました。この9年の間に、高倍率ズームコンパクトデジカメはずいぶん進化しましたが、単3乾電池4本で駆動、ストロボは手動ポップアップ式、EVFファインダー装備、など、現在でも継承されており、C-700の先進性が確認できました。
大きく改善された点と言えば、CCD画素数向上(200万画素→1200万画素)、光学式手ぶれ補正機能追加、ズーム倍率向上(光学10倍→光学18倍)、EVFの画素数 アップ(0.55型 11万4千ピクセル→0.2型 20万ピクセル)、SD、SDHCカードへの対応、ワイド側が28mmの広角まで対応、でしょう。
退化した点はほとんどありませんが、レンズの明るさだけはC-700の方が上でした。(何と、F2.8〜3.5の明るいレンズ)(S2500HDは、F3.1〜5.6です。)あと、サイズと重量はわずかに大きくなりました。でもアップした機能を考えると立派なものです。
| オリンパス C-700 ULTRA ZOOM | 富士フイルム S2500HD | |
| 重量 | 310.5g(電池/カード別) | 約337g (付属電池、メモリーカード含まず) |
| サイズ | 幅107.5mm×高さ76mm×長さ77.5mm(突起部含まず) | (幅)110.2mm×(高さ)73.4mm×(奥行き)81.4mm (突起部含まず) |
動画撮影に関してはすごい進化です。C-700では、1回の最長記録時間 HQ:320×240で最大約15秒、SQ:160×120で最大約62秒でした。一方、S2500HDは、1280×720ピクセルのHD動画に対応しています。しかも、HDMIケーブルで、ハイビジョンテレビに接続再生が可能です。
ところで、2台目に所有した高倍率ズームタイプのコンパクトデジカメについても書いておきます。C-700の後、数年して、キャノンの高倍率ズームコンパクトデジカメを一時所有していました。COOLPIX 5700という機種だったと思います。2/3インチCCD、500万画素、光学8倍(35〜280mm)ズーム、ストロボホットシュー標準装備というハイスペックでした。2002年6月20日発売で、当時の定価は16万2千円(!)でした。(自分で買った機種ではありません。)しかし、このデジカメで、室内の撮影を試みたことがありますが、さんざんな結果でした。まず、第一に光学式手ぶれ補正がなかったこと、シャッターを押してからのタイムラグが大きかったこと、2/3インチ と大きめのCCDであっても、ISOを上げると大きく画質が落ち込んだことなどによります。さらに、バッテリーが専用リチウムだったこともあり、ほとんど使わずに終わってしまいました。
そこへ行くと、S2500HDの実売価格は2万円+少々と、実に気軽に買える価格です。シャッタータイムラグ、ズーム速度、暗いところでのISO増感時画質などについては、さすがにデジタル一眼レフと比べると見劣りします が、許せる範囲にまで改良されています。光学式手ぶれ補正のおかげで、むやみにISO増感しなくても撮影可能なシチュエーションが増えました。
1つ、2つ気になった点もあります。1つめは、ズーム端付近で、合焦できないことがあります。特に、斜めになった被写体の時に発生するみたいです。合焦速度もゆっくりめです。2つめですが、光学ズームの上限を過ぎて、デジタルズーム領域に入ったとき、EVFの画質が著しく悪くなります。(このデジカメのEVFには視度調整機能がないので、きちんと視度があっていないのかもしれません。)他メーカーの同じジャンルの製品(カシオ製など)では、きちんと表示されたので、ちょっと残念です。(他メーカーには、視度調整機能を持つ機種も多いです。)しかし、価格を考えると十分すぎる機能ですし、同じジャンルの機種中、最軽量、最小です。弱点となるシチュエーションを把握していれば、かなり使えるデジカメだと思います。
最後に、バッテリーとして、サンヨーのエネループを推奨します。この製品は、自然放電がとても少なく、とっさの撮影にもいちいち充電しなくても使えます。しかも、1回の充電で相当枚数撮影可能です。単3乾電池使用タイプのデジカメにはこれしかない、という感じです。
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