第552夜:記録メディア今昔物語 第4章 光学ディスク(光ディスク)

第4章:光学ディスク(光ディスク)

第3章までの流れと並行して、1982年にソニーとフィリップ スというメーカーが音楽用のCD(Compact Disc)-ROMを開発しました。アナログ記録されたレコード盤をデジタル信号に置き換えた記録メディアを作ったのです。 開発の経緯は下記のサイトに詳しく載っています。

https://audio.kaitori8.com/topics/cd-history/

CDの規格はソニーとフィリップスで策定しました。クラシック音楽が1枚に入るように録音時間を最大74分に設定したこと、大きさは上着のポケットに 入るぎりぎりの直径12cmにしたことなど、大変興味深いことが上記サイトに書かれています。 さらに、1989年、太陽誘電がCDと互換性のある(つまりCD-ROMプレーヤーで読み出せる)記録形メディア、CD-Rを発売します。 データ記録用CD-ROMとCD-Rの記録用量は700MBと、当時のHDDをはるかに超える大容量でした。 (価格も大変高価で、初期のCD-Rドライブの価格は40万円、1枚のCD-Rの値段が5000円(!)でした。)

その後、CD-Rドライブ、CD-Rメディアの価格が下がり、 パソコンはCDドライブ内蔵が一般的となりました。 それに伴い、フロッピーディスク数枚〜十数枚で提供されていたソフトウェアはCD-ROM1枚で提供されだしました。 やがてフロッピーディスクドライブとフロッピーディスクは徐々に衰退し、パソコンには内蔵されなくなっていきました。 この光ディスク形態の記録メディアはさまざまな規格が出たものの、結局は、CD、DVD、ブルーレイDisk(以下、BD)の3つの規格に収束してい きます。 それぞれの光ディスクメディアの容量は下記のとおりです。

(1)CD:700MB

(2)DVD:4.7GB(ダブルレイヤーDVDは 8.5GB):720×480ピクセルの2時間映画が入るようにこの容量に設定されたようです。

(3)Blu-Ray Disk(BD):23.3GB/25GB/50GB/100GB/128GB:1920×1080ピクセルのフルハイビジョン映画を記録できます。

今の光学ドライブは上位互換性を有しています。つまり、BDドライブならBD以外の下位の2規格(CD、DVD)、DVDなら、CDも読めます。 ただし、結局パソコンにBDドライブが内蔵されていることはほとんどなく、DVDドライブがメインのままでした。 さらに最近は光学ドライブそのものを内蔵しないパソコンが主流になりつつあります。 これは、インターネット通信速度の高速化により、クラウドやネット上サーバーへのアクセスが容易になってきたためでしょう。 ソフトウェアもCDやDVDで提供されてきたものが、今やオンラインからダウンロードする時代です。 それでも僕が使っているソフトウェアの一部はCD-ROMやDVD-ROMで提供されていますので、CD-ROMやDVD-ROMはしばらくは残るで しょう。ただし、光ディスクメディアは書き込み、読み出し速度とも遅く、パソコンの外部記録装置としての将来性はあまりありません。 CD-ROMは音楽、DVD-ROMはDVDビデオなどの動画、BDは高画質映画と、エンターテインメント領域の記録メディアとしてしばらくは生き 残っていきそうです。一方、記録可能なディスク、CD-RやDVD-Rは早期になくなっていくのでしょう。ただし、BD-Rだけはテレビ番組のハード ディスク録画機器を補完するメディアとして一番長く残る気がします。



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